FRAILTY PREVENTION CONSORTIUM

フレイル対策コンソーシアム発足を祝して

NEWS 2021.7.30

フレイルの予防・改善モデルの構築に向けて、産学官による連携の拡充をめざすべく、「フレイル対策コンソーシアム」が発足されましたことを心よりお慶び申し上げます。

高齢化の進展に伴い、要介護者数や要支援者数は今後さらに増加することが見込まれており、介護予防の取組を進め、いかに健康寿命を延ばしていくのかは、大変重要な課題となっています。

こうした中、令和2年度に三重県東員町で実施された、AIと電力データを用いたフレイル検知の実証実験により、フレイル状態を検知できる可能性が確認できました。

今後は、フレイル状態の検知に留まらず、介護予防や健康寿命の延伸をめざして、高齢者に対するフレイル予防・改善に向けた取組が求められるとともに、少子高齢化が進む中、いかにして持続可能な高齢者福祉サービスを構築していくかが喫緊の課題となっています。

本コンソーシアムは、企業がこれまでの事業活動で蓄積してきた知見や、ノウハウ、創意工夫、自治体が持つ信用力、情報、ネットワーク等を結集しながら、産学官による協創を進めていくことを発足の目的としています。

この新しい協創の取組により、地域包括ケアシステムと企業によるサービスとを組み合わせることで、一人ひとりの高齢者に最適な福祉サービスが持続的に提供される仕組みの構築をめざしており、これに本県も参画させていただくことに、大きな喜びと使命感を感じています。

本コンソーシアムによるフレイル予防・改善の取組を通じて、高齢者が健常となり、社会参画やQOL向上の実現をめざそうとする三重県内での取組が、企業や自治体の参画により、他の地域にも大きな拡がりを見せていくことを期待しています。

最後となりましたが、コンソーシアム及び会員の皆様のますますのご発展を心より祈念し、お祝いの言葉といたします。

令和3年7月30日
三重県知事 鈴木 英敬